2022年 4月17日 天秤座満月

理想の未来をたくさんイメージするのに良い時期

2022年4月17日 3:55に、天秤座満月を迎えます。
満月は、太陽－地球ー月のラインに並ぶオポジションの形を取ります。
次の新月までの2週間に影響しています。

特に半年前に起きた天秤座新月に願ったこと、スターさせたことへの成果・結果がじわじわと出てくる頃かもしれませんね。

こちらが天秤座満月のチャートです。

7ハウス　天秤座27度「頭上を飛んでいる飛行機」

月のサビアンシンボルは、天秤座27度「頭上を飛んでいる飛行機」
満月の場所は、7ハウスです。

先日の新月のサビアンシンボルでは、「鴨」のキーワードが出てきました。
そして今回の満月はよりバージョンアップした「飛行機」が登場しました。
「飛行機」は「鴨」の視点より、当然ながらより高度に発達した視点を持っています。
１ハウスの太陽、7ハウスの月ですので、「私」と「あなた」とのより高度に発達した視点を意味することは、自分の視点を広げて自分に心地よい距離感で人と関わるという考え方です。
1つ先の蠍座は対象に深く入り込む星座であり、天秤座はそこに偏らずに常にバランス感覚を保とうとする星座です。
人は対人関係の問題を抱えてしまうと、どうしても「Aさんが○○だから…」「Bさんが○○してくれない」といった対象者に強くフォーカスしてしまいます。
この偏りのゆがみこそが、問題を大きくしてしまいがちです。

この満月のサビアンシンボルは、そのゆがみの偏りを、今一度視点を変えて対人関係の問題点に囚われ過ぎないようにと教えてくれています。

本来の自分に戻らせてくれるためのメッセージ

ホロスコープ全体のチャートを見ると、月以外は左側に集まっています。
そして、この月に対して、冥王星ー太陽ー月とのTスクエアが起きています。
月は一番無防備な天体なので、太陽とのこの配置ははっきりしたお知らせがくる人も多いかと感じます。

無防備な月は天秤座７ハウスにあり、他者に合わせ過ぎたり、優柔不断になりがちです。
一方、太陽は牡羊座1ハウスにあり、自分という個性を出したくてたまらないパワーが漲っています。
ここに、山羊座冥王星からのスクエアが太陽・月ともに分かりやすい心の葛藤が入っていますね。
山羊座冥王星は物事の構築を徹底的に組み立てるイメージです。

今回の満月は、周囲からの影響も強く受けやすい時期ですが、それに流されてばかりいると、山羊座冥王星からの急な環境変化やシビアなメッセージを受け取ることもあるかもしれません。

• 月のサビアンシンボルからのメッセージ
  「自分と相手との境界線をきちんと保ち、深入りしない」
  「視点を変えて、客観視しながら自分のこれからの人生を考える」
• 太陽からのメッセージ
  「主体性をもって自分の個性を打ち出す」
• 山羊座冥王星からのメッセージ
  「自分を長期的に組み立てて、社会に通用させていく」

この冥王星からのシビアなメッセージは、本来の自分に戻すためのお知らせなので、よい環境変化へと導いてくれるでしょう。
このお知らせから、自分の視点を変えて明確なヴィジョンが見えたのなら、そちらに移行するための準備や基盤を整えていきましょう。
今いる環境を自分から離れたり、自然と離れる方向性になることも少なくないかもしれませんね。

自分の個性と将来性をどういう風に社会に打ち出していくかを、今一度再確認して、新たなスタートへと踏み出すきっかけになりそうな満月です。

土星の暖かい見守りもある

シビアなメッセージを受け取った場合のヒントとなるものが、今回の満月にはあります。
天秤座土星ー牡羊座太陽ー天秤座月の「調停アスペクト」です。
「調停アスペクト」は、太陽と月の緊張を程よく緩めてくれるアスペクトです。
水瓶座土星のサビアンシンボルは、24度「情熱に背を向けて自分の経験により教えている男」

急な環境変化やお試し的なメッセージがくる可能性も高い今回の満月では、そのメッセージがいざ急に来た場合、このサビアンシンボルの意味が役立ちそうですね。

• 一旦、理性のソースに浸かり、感情を落ち着ける
• エネルギーの無駄を抑えて、冷静に自分の経験値を伝えていく
• 他者に対して穏やかに手助けや導きができる方向性を見出していく

特に上記のＴスクエアからの急な環境変化のメッセージがあった場合、牡羊座太陽の影響も重ねて、感情的にもなりがちです。
このサビアンシンボルからのように、その時は落ち着いた感情を取り戻すことがまず第一です。
心の葛藤や揺り戻しが出てきた場合も、冷静さを取り戻しましょう。
その上で、ようやく自分の本心に向き合うことができるはずです。

月ー土星で「冷静さ」「責任感」「真面目」
太陽ー土星で「努力」「持久力」「忍耐」
土星はこの間を取り持って、緊張をいい具合に緩めながらも鍛えてくれています。

びっくりするような感情的な出来事が起きたとしても、冷静さと継続さを続ければ土星は確実に具現化へと導いてくれます。
この具現化で、自分の経験値に裏付けされた自信がつくはずです。
忍耐力が試される場面が来ても、少し怖くてもぜひチャレンジしがいのある配置だと言えます。

パラレルワールドを書き出してみよう

次に特徴的なのは、ＡSC近くに魚座の海王星 合 木星がありますね。
この海王星合木星の会合は12～13年に一度起こります。
そして、ホームである魚座、さらにASC近くなので、かなり強調されています。

木星と海王星は同じ系列で、平たく説明するとこんな感じです。
木星は「社会的な範囲内での拡大・発展・浸透」
海王星は「今、ここという概念はなく、宇宙までも浸透するような時空間の範囲を超えていく拡大・発展・浸透」

そして、魚座のASC近くですので、自分の理想とする夢・スピリチュアリティなもの、霊的なもの、癒し、浄化といった、魚座の性質を自分の中に取り込んで、時間の概念なくこの地上に持ち込んで繁栄させていくような満月の配置です。

まるで時空間を超えて、パラレルワールドに移行するかのような、夢見がちな理想さえも地上の現実に登場します！と、個人的にはそれ位のインパクトのある配置だと思っています。
理想が実現・発展していく、そんな夢のような場所が今回の満月でASC近くの「自分自身」にあります。

「今までの私は○○を持っていない」→「未来の私もずっと○○を持っていなさそう」
「今までの私は○○を持っていない」→「未来の私はいくらでも理想を変えることができる、未来の私は○○、それ以上も持っている」

今回の満月では、このような今までの自分の予想を超えるような、夢見がちな願い事さえもオーダーしがいのある配置です。
そして、このパラレルワールドに移行したような夢見がちな願い事は、今はその未来の輪郭がぼやけているので、はっきりとイメージ化できなくても大丈夫です。
「ただ、こんな感覚で、こんな感情を味わってるなぁ～」と感覚するだけで大丈夫です。
そして、その感覚を常に覚え込ませようとするのではなく、忘れてもらっても大丈夫です。
また、思い出したとき、気分が乗ったときに、感覚を味わうだけです。
そして、自分が予想できるような輪郭がハッキリと分かる願い事に対しては、自分の理想に向かって日々取り組むだけで大丈夫です。

これを続けているとその内、きっと今回の満月でオーダーした輪郭がぼやけていた理想がハッキリと地上に表れてくることもあり得そうな、特別感のある満月の配置です。
願い事ノートを書いている人は、まるでパラレルワールドに移行したような夢見がちな夢も、今回はぜひ書き込んでみて下さいね。

海王星 合 木星のハウス別リーディング