霊感アスペクトと海王星の不思議な関係性

海王星の不思議な力

不思議な関係性シリーズをまたまた書いてみたいと思います。
これは1つ前の記事「繊細さと共感力の不思議な関係性」の話とリンクする部分があると思います。
「繊細さん」がいわゆる他人のエネルギーを多く感じてしまう理由の１つに、占星術の分野において、この海王星と感情の不思議な関係性があるのかもしれないと思っているからです。

そもそも海王星とそのサインの魚座とは？

海王星は1846年にユルバン・ルヴァリエ氏により発見されています。
海王星はトランスサタニアンの１つの天体です。
トランスサタニアンは冥王星、海王星、天王星の３つがあり、どれもぶっとびクラスのエネルギーを秘めています。

海王星は約15年ごとにサインを変えて移動します。
魚座のルーラーであり、「直感・無意識・神秘性・夢・想像力・陶酔感・アルコール・ドラッグ・普遍的な愛・スピリチュアリティ」などといったものを司ります。

面白いことに、海王星が発見された時代背景（1846年前後）も少なからずリンクするものがあり、興味深いです。
一例ですが、1840年にアヘン線戦争勃発。（アヘンは麻薬であり、陶酔感をもたらします）
1886年にフロイトが精神分野を創始する。（「無意識」の存在を精神分析学の中の重要な概念として位置付けた）

さらに、冥王星と天王星の発見時も時代背景とリンクするものがあり、ここも興味深く面白いです。また、別記事で書いてみたいと思います。

海王星は占星術の分野において、宇宙が人間に対しての、その間にある特に目に視えない領域専門を扱う橋渡し的な天体と言えます。
そのため、人の心・精神分野において、ダークサイド的な鬱・逃避・陶酔エネルギーもあれば、真逆の愛・光・祈りエネルギーも網羅している、かなり特殊過ぎる天体だと言えます。
元々、人間がダークサイド的なエネルギーも愛のエネルギーも持ち合わせてるから、人間も特殊と言えば特殊です（笑）

魚座が12星座の一番最後のサインであり、12星座の闇も光も全てを飲み込むような「カオス」サインだと言われる所以は、この海王星にあるからです。
この闇と光を融合させ、浄化していく過程は、人の一生の最後の過程とも言われ、ここで融合と浄化をすることで、また真っ新な命（次サインの牡羊座）として地球上に出てくるために、輪廻転生で生まれてきます。
そういう意味でも、ルーラーの海王星をもつ魚座は12サインの中でも宇宙エネルギーと密接に繋がっているわけです。

ちなみに現在、魚座に海王星が入っていて、本来のホームグラウンドにある状態になるので、この海王星エネルギーが普段よりも強まっている時になります。
（海王星は、2025年5月末ぐらいに、次サインの牡羊座に移動します）

海王星と個人天体と霊感

トランスサタニアンは影響力が大きく、特に出生図の個人天体（月・水星・金星・太陽・火星、土星）に、タイトなアスペクト（天体同士の角度がとても近い状態）で入っているときは、良くも悪くもとても強烈に作用することがあります。

特に海王星は目に視えない領域を扱う天体なので、いわゆる「霊感」系のアスペクトの代表なものに、海王星と個人天体のタイトなアスペクトが挙げられます。
「繊細さん」と言われる人の中にも、このアスペクトがある人も多いのでは？とも思っています。
みなさんも自分の出生図に海王星と個人天体のアスペクトがあるかチェックしてみてください。
ちなみに、海王星とアスペクトしている個人天体の種類によって、現実での本人にどう表現されているかは、その個人天体の種類によって様々な現れ方をしていると思います。
アスペクト例を挙げてみます。

海王星と個人天体のアスペクト例

海王星と個人天体の具体的アスペクト例

海王星のアスペクトの場合、その個人天体への角度によって表現の出方が違ってきます。
特に、スクエアの90度は急な変化、オポジションの180度の角度は鏡のように常に緊張感を持っている感じなので、海王星からの影響がすぐに出てくる・感じるといった作用を持っています。

その中でも特に霊感アスペクトとして分かりやすく表現されやすいのではないか？と考えているのが、以下4つです。
他天体も海王星とアスペクトしていると、海王星のインスピレーションを受け取る媒体となるので、霊感アスペクトとなる可能性は十分あります。

1. 海王星－太陽
2. 海王星－月
3. 海王星ー水星
4. 海王星ー火星

霊感アスペクトの中で、具体的アスペクト例を挙げてみます。

実際に海王星アスペクトを持っていたら…

「繊細さん」がこういった海王星のアスペクトを何かしら影響を受けている可能性はあるかもしれません。
私自身も海王星ー月のアスペクトを持っています。
私自身が昔から何故「繊細さん」みたいな性質を持ってるのかが分からなかったので、色々としんどい時期もありましたが、占星術を学び自分の性質を深く知ることで、今現在はとても腑に落ちて楽になった気がします。
占星術という知恵を知ることで、自分の性質に余計に振り回されることもほぼ無くなりました。（←私が占星術をしている理由の１つです）

今は、この海王星アスペクトを活かして占星術の仕事にも活用しています。
どんなアスペクトを持っていたとしても、客観的な視点と占星術の知恵を組み合わせることで、自分らしさと生きやすさも実感できると感じています。

海王星と世代アスペクトとの関係

海王星は個人天体へのアスペクト以外に、世代アスペクトとして霊感アスペクトが表現されていることがあります。

海王星 セクスタイル 冥王星アスペクト　です。

海王星と冥王星アスペクトは公転周期が長すぎるため、現在生存している人達は全てにこのセクスタイルの60度アスペクトを持っています。
（1950年～2040年の間は、60度アスペクトが続いているということです）

このアスペクトによって、海王星のスピリチュアリティの感覚・感性が冥王星によって徹底的に底上げされるイメージです。
個人天体での「海王星ー火星アスペクト」をもっと強烈にした感じです。
ただ、90度や180度のアスペクトではないので、私自身はこの60度アスペクトは直観力が良い作用として高まるアスペクトとして捉えています。

この海王星と冥王星アスペクトですが、２つの天体は順行や逆行を繰り返しながら、近づいたり離れたりを繰り返して、60度アスペクトの誤差数度を作りながら運行し続けています。
ちなみに、このアスペクトの誤差（オーブ）は、小さいほど霊感アスペクトとしての作用を持つと言われています。
ご自身のホロスコープで、海王星ー冥王星アスペクトのオーブを調べてみて下さい。

• 60度ピッタリ0度～±1度以内の人
  霊感アスペクトとしての作用は非常に強い人　
  本人も自分の直感とスピリチュアリティやテレパシーの感覚を疑うことなく行動している可能性も。
  そういった不思議な感覚は普通に持ち合わせている、当たり前という感覚。
• 60度±3度～5度以内　
  霊感アスペクトとしての作用は持っている人
  人によっては、霊感アスペクトの出方の作用も違ってくる。